10月 16日 エマニュエル・ムホー「数字の森」
こんにちは。デザイナーのミッチーです。
久しぶりのブログで、タイミング的にどうかと悩みましたが、触れないままでは後悔が残りそうなインスタレーションについて、やっぱり紹介することにします。
エマニュエル・ムホー「数字の森」
今年1月の国立新美術館の開館10周年記念ウィークのために作られた作品です。写真撮影&SNSへのアップが自由だったため大量にシェアされたので、目にした方もいるかもしれません。
正直、展示の全容については私の写真よりリンク先を見て、すごいから!です。
■圧巻!6万個の「数字の森」 新美、全展示写真OKで2万RT投稿も(ウィズニュース)
とはいえ、それだと話が終わってしまうのでデザイナーっぽいことも言ってみますと……
これは、デザイナーにもファンが多いFutura Medium! もちろん私も大好き!
そして見れば見るほど、他の書体ではこの上品でクリーンな印象は出しにくい、完璧な選択…と感じ入ってしまいました。
Futura の持つ幾何学的なエレメントとmedium ウエイトの細身のプロポーションが、圧倒的な反復による圧迫感を、整然とした心地よいものに変換させてくれます。
こうした色彩の美しさと抜け感、リズム感はエマニュエル・ムホー氏の作品や建築に共通する特長です。
(看板の写真が見つからないのは痛恨ですが、)フェイスの近所にもある巣鴨信用金庫、あのロゴも彼女によるもの。シンプルながら「数字の森」に共通するテイストが感じられますね。ムホー氏が手がけた巣鴨信用金庫の支店の建築も、よければ上記リンクから辿ってみてください。カラフルで見ているだけで楽しくなるような建物です。
さて、もう一つ。このインスタレーションにはこんな遊びが仕掛けられていました。
ぜんっぜんわからなかったのですが、一つだけ、ほかの鑑賞客の方に教えてもらって見つけました!
次の写真のどこかに、迷子の誰かがいるので探してみてくださいね。
それでは、このへんで。